地中海文明を築いた古代カルタゴがチュニジアの前身・・・異文化の交差するチュニジア旅行を支援します
オリーブオイル工場巡り
Olive oil
今回はSTE MEDAGRO社の本社を訪ねて見学をさせていただく挨拶をし、
スファックス郊外のルスピナ・オリーブオイル工場を訪ねました。
日本からお願いし、更にチュニスの本社を訪ねてお願いをしたのに、
工場を訪れると連絡が届いておらず、そのうえ本社と連絡を取った結果、見学を拒否されてしまいました。
今回の旅でルスピナオリーブオイルだけが拒否をされ、色々な方面に波紋を広げてしまいました。
特に近年はチュニジアのオリーブオイルの素晴らしさを皆様に詳細にお知らせし、
少しでもチュニジアオリジナルのオリーブオイルを愛用していただきたかったのですが残念でなりません。
特にドライバー仲間では今後はルスピナを拒否するとのことですし、
私は今回の工場見学をお手配いただいたM&Pさんの扱い商品である以上は、
他のメーカーに乗り換えるわけにはいきませんが、M&Pさんも他のメーカーのオリーブオイルも扱うようになり、
在庫が無くなり次第、M&Pさんの扱う他のメーカーに乗り換える予定でいます。
チュニジアのオリーブオイルは大変優れた効能を有し、
ポリフェノールに富み、抗酸化活性や抗アレルギー活性、腫瘍細胞を正常細胞に分化させる活性を持つことが、
筑波大等の研究でも明らかになり、ポリフェノールはヨーロッパ産の10~20倍も多く含んでいることが明らかになりました。
オリーブの葉から抗がん剤の抽出研究(如何に工業化を図るか)も出来ています。
ヨーロッパは地中海の北に有り雨が多く、チュニジアは地中海南のアフリカ台地で乾燥地帯であり、
木が水を求めて根を深く張ることがヨーロッパ産等との大きな差を生んだようです。
生産量の2/3は世界一位のスペインと二位だったイタリアに輸出されています。
スペイン産、イタリア産は、自国のオリーブでは商品価値が低く、高品質のチュニジア産を加えています。
チュニジア産とミックスし、スペイン産、イタリア産として、レストラン等を通じて皆様のお腹に入っています。
世界二位だったイタリアのオリーブの木は4割が枯れてしまったとの報も有ります。
当分は世界の需要と供給のバランスが崩れ、円安も後押しし高騰する事が予測されます。
是非チュニジアのオリジナルなオリーブオイルをご愛用ください。
残念ながら工場のご紹介はできませんが、今までベルベル人を中心に作られていた方法等をご紹介します。
近代は機械でベルトコンベアで絞られ、計量封入、出荷作業などが行われます。
オリーブの実は大変苦く、そのままでは食べられません。
塩漬けにして食べるか、オリーブオイルとして利用されます。
樹齢約2800年の世界最古のオリーブの木も存在しています(花も咲き実も生ります)。
ローラーを中心で固定して手で押しながら、又はラクダに引かせてオリーブを潰す
2つの車輪を回転させ効率よくオリーブを潰す
軸を中心で固定させでオリーブを潰す
軸を中心で固定しラクダによって臼の周りを回転してオリーブを潰す
潰したオリーブーはボッチの中に詰められる
中心に有るのがボッチでここにオリーブを潰したものを詰める
詰められたボッチは幾重にも重ねられ、てこ方式でオリーブオイルが絞られる
今はてこ方式から重ねたボッチをプレス方式で絞って出す機械も有ります
絞られたオリーブオイルはカメに詰められて保管する